スプリント・ナイトガード
顎関節症(スプリント治療)
顎関節症とは
あごの関節(顎関節)まわりの異常な状態で、「あごが痛い」「あごが鳴る」「口が開けづらい」などが主な症状である慢性的な疾患です。
口を開けるとき「ポキッ」と音が鳴ったりしませんか?
口を開けるとあごが痛かったり、「ポキッ」と音がなったりする場合には、顎関節症の可能性があります。
「違和感を感じたが、しばらく経ったら治っていた」という程度の軽い症状を含めると日本人の2人に1人は、あごの異常の経験があるのではないかとも言われます。
程度の重たい場合は、めまいや痛み、開口障害により食事の摂取が困難になったり、精神的にも影響を受けるなど、手術が必要な場合や日常生活に支障をきたすほどの症状に苦しむ患者様もいらっしゃいます。
20~30代がピーク、女性に多い!?
顎関節症は、20~30代の女性に多いようです。
最近はストレス社会の影響からか、男性でも顎関節症を訴える人が増えてきています。
スプリントについて
スプリントとは、顎関節症治療用マウスピースのことです。
スプリントには様々な種類があり、取り外し型や装着型、金具を用いるタイプなどがあります。
また素材も様々で、樹脂製、金属製、ミニスプリント、 組み合わせ型などがあります。
歯ぎしり予防(ナイトガード)
実際には多くの人がしている「歯ぎしり」
「私はたぶん、歯ぎしりはしていないと思う。」
ほとんどの方は、このような意識でいらっしゃると思いますが、実はおそらく歯ぎしりされているでしょう。
一般的に普通の人でも、8時間睡眠中に約15分間歯ぎしりをしているそうです。また、歯ぎしりの癖がある人は、平均40分間行っており、中には1時間45分に及ぶ人もいるといわれています。
毎晩の歯ぎしりや強い食いしばりは単に眠りの妨げになるばかりでなく、確実に歯や顎の関節を破壊します。
磨耗して歯が割れる、折れる、知覚過敏、歯周病が悪化し歯が抜けるなどの原因となるため注意しましょう。
歯ぎしりの種類
グラインディング
いわゆる歯ぎしりです。
上下の歯を横にこすり合わせ、音が大きいのが特徴です。
タッピング
あごを上下に物を食べるようにカチカチさせるものです。
クレンチング
ほとんどの人がやっています。
噛みしめたり、くいしばるタイプです。音がなく、自覚症状もありません。
ナイトガードによる治療
ナイトガードとは、歯ぎしりの治療の際に使用されるマウスピースです。
マウスピースは、歯ぎしりの治療で最も一般的に行われる方法です。
就寝時に透明のプラスチック製のマウスピース(ナイトガード)を装着してもらうことによって、歯やあごにかかる負担を軽減し、歯ぎしりの症状を和らげます。
ナイトガードは消耗品です。使用していると穴があいたり、破れたりする可能性がありますが、現在保険のルール上、短期間(半年以内)での作りなおしは認められておりません。
半年以内の作りなおしは自費になりますのでご理解ください。